トーストマスターズ日本地区統括(ディストリクト76)

Toastmasters International District 76 Japan Communication and Leadership Program since 1924

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「ワォ!」- ディストリクト76の「いいお話」- 2015年12月号 
(2015年12月30日発行)

 2015-2016 ディストリクト76ディレクター
東 公成, DTM
ディストリクト76には、素晴らしいことを達成したメンバー、クラブ、グループがたくさんあります。この「ワォ!」- では毎月そんな素晴らしいお話を皆さんと共有してまいります。

「ワォ!」- 12月号の内容

ワォ その1:7月から8人以上入会のあった8クラブ
ワォ その2:7月からの会員数が4人以上増えた13クラブ
ワォ その3:DCP5ポイント獲得クラブが12クラブに増えました!

ワォ・スペシャル:「チャンピオンのように負ける?」- ダレン・ラクロイ(2001年世界チャンピオン、Darren LaCroix, CSP, 2001 World Champion of Public Speaking)

ワォ その1:7月から8人以上入会のあった8クラブ

8つのクラブが7月から8人以上の会員をお迎えされました。
8月号で福生スピーカーズが既に8人入会させた件をお伝えしましたが、その後さらに3人入会させました。 ディストリクト76全体を見ると10人入会させたクラブも3つ。素晴らしいですね。

Club Name

 

New Members

Fussa Speakers Toastmasters Club

(Div. B, Area21)

11

Sendai Club

(Div. A, Area11)

10

Pioneer Toastmasters Club

(Div. C, Area32)

10

Shinagawa Toastmasters Club

(Div. C, Area34)

10

Big Tree Toastmasters Club

(Div. C, Area34)

9

Musashi-Kosugi Toastmasters Club

(Div. E, Area51)

9

Osaka Toastmasters Club

(Div. F, Area63)

9

Tsukuba Starlight Toastmasters Club

(Div. D, Area41)

8

ワォ その2:7月からの会員数が4人以上増えた13クラブ

こちらは今年度期首の会員数と現在の会員数を比較しての会員の増加分のランキングです。10月の会費更新時点では退会(マイナス分)もありますので、マイナス分をリカバリーしている下記クラブ、中でも品川トーストマスターズクラブは大変立派だと思います。おめでとうございます。

Club Name

 

正味増分
Dec 28 - Jan 1

Shinagawa Toastmasters Club

(Div. C, Area34)

7

Kichijoji Toastmasters Club

(Div. B, Area22)

5

Yamanote Toastmasters Club

(Div. C, Area33)

5

Misawa Toastmasters Club

(Div. A, Area11)

4

Fussa Speakers Toastmasters Club

(Div. B, Area21)

4

Eight Princes Toastmasters Club

(Div. B, Area21)

4

Pioneer Toastmasters Club

(Div. C, Area32)

4

IBM Makuhari Toastmasters Club

(Div. D, Area43)

4

Visionaries Toastmasters Club

(Div. E, Area51)

4

Toyota Friendship Toastmasters Club

(Div. F, Area61)

4

Kansai Club

(Div. G, Area71)

4

Kure

(Div. G, Area74)

4

Fukuoka Toastmasters Club

(Div. H, Area82)

4

ワォ その3:DCP5ポイント獲得クラブが12クラブに増えました!

クラブが会員をどれだけよくサポートしているかの指標であるDCPのポイントです。 5ポイント以上獲得されているクラブの一覧です。 福生トーストマスターズクラブがトップを走っています。

Club Name

 

Goals Met

Fussa Speakers Toastmasters Club

(Div. B, Area21)

7

Hiroshima

(Div. G, Area73)

6

Eight Princes Toastmasters Club

(Div. B, Area21)

5

Iidabashi Toastmasters Club

(Div. B, Area25)

5

Meguro Toastmasters Club

(Div. C, Area33)

5

Shinagawa Toastmasters Club

(Div. C, Area34)

5

Tokyo Toastmasters Club

(Div. D, Area46)

5

Yokohama Toastmasters Club

(Div. E, Area52)

5

Atsugi-Zama Toastmasters Club

(Div. E, Area56)

5

Speak-up Toastmasters Club

(Div. F, Area64)

5

Senri Toastmasters Club

(Div. F, Area64)

5

Kitakyushu Toastmasters Club

(Div. H, Area81)

5


ワォ・スペシャル:「チャンピオンのように負ける?」

ダレン・ラクロイ, 2001年世界チャンピオン
(Darren LaCroix, CSP, 2001 World Champion of Public Speaking)
Darren LaCroix

1998年のことでした。そのときの私はトーストマスターズに入ってまだ4年目で、またプロとして基調講演をしてお金をもらえるようになったころでした。

私は自分の席で、自分が出場したディビジョンのユーモアスピーチコンテストの結果発表を今か今かと待っていました。今回のスピーチを作ることに大変な情熱を注いだものです。またこのスピーチは全くのオリジナルで、会場から大いに笑いを取ることができました。

司会が告げます。「さて、第2位を発表します。第2位は?..........ダレン・ラロイさんです!」 私は「ええ?ってことは私は優勝じゃないの?冗談はやめてくれ。ジャッジは何も見ていなかったのか?他のコンテスタントは過去のありきたりのジョークをつなげてそれをただ織り込んでいたのを見ていなかったのかい?そんなのオリジナルじゃないじゃないか!ばかばかしい。もうスピーチコンテストなんかボイコットしてやる!」
 
言うまでもありませんが、その後数年にわたるトーストマスターズのスピーチコンテストへの私の個人的なボイコットにも関わらず、トーストマスターズは私抜きで全く問題なくコンテストを開催し続けました。今では笑い話ですが、当時の私は大いに怒れる男でした。

チャンピオンのように勝つことができる前に、キャシー・アーミラスが私の気づきを助けてくれたように、どうしたらチャンピオンのように負けることができるかをまず学ばなければなりませんでした。私にはやらなければならないことが増えてきました。
 
コンテストに出場する人が、まず問いかけなければならない質問は「なぜ自分はコンテストに出るのか?」です。1998年の私は自分のエゴに打ち勝つためにコンテストに出場しました。1992年からずっとスタンドアップコメディをやっていたにもかかわらず、私はまだスピーキングの世界で自分自身をスピーカーとしてその地位を確立する必要がありました。私の「なぜ」はまだまだ浅かったのです。
 
さて、世界中のスピーチコンテスタント達がWorld Championship of Public Speakingを目指してコンテストに参戦する季節がやってきました。どんなスピーチコンテストでも、誰かが勝ち、当たり前ですが多くの人は勝つことができません。

皆さんは自分の周りにいる悪魔のような人、なんでも否定する人、あるいは励ましてくれる人と一緒に成長を続けていきます。コンテスタントの過去からのしがらみそしてマインドセットはなかなか大変です。とくに勝ったとき、勝てなかったときの感情に対処しなければならない時は大変です。
 
2005年の世界チャンピオン(World Champion of Public Speaking)であるランスミラーは、スピーチコンテストで勝てなかったことで有名なだけでなく、クラブコンテストレベルといういちばん最初の予選ラウンドで9回も負けたことでも有名です。ランスは世界チャンピオンになる前はディストリクトレベル(第4段階)で4回敗退し、セミファイナルレベル(第5段階、当時はリージョナルと呼ばれていました)で3回敗退しています。
 
ランスならこのテーマをどう考えるだろうかと思い、私はランスに彼がどう歩んだか、またその過程でどのように感じてきたかを質問してみました。彼は素晴らしい洞察を持っていました。

ランスは「私がコンテストに出始めたころ十分に勝てなかったのは、私がが十分に負けていなかったからです。」と答えてくれました。頭いいですね。
 
私が知る限りプロのスピーカーとしてキャリアを始めるきっかけとしてスピーチコンテストに出場するコンテスタントは多いです。しかし、それは勝てば実現できるというものではなく、あなた自身が自分について何を学んだかによって実現できるのです。世の中には出場するコンテストすべてで勝っているにもかかわらずそれをプロスピーカーとしてのキャリアに転換できないコンテスタントがたくさんいます。また世界大会決勝まで進みながら優勝することができなったのに、私より成功しているプロフェッショナルスピーカーがいます。

ランスはこのように言います。「あなたは、自分が勝てたスピーチコンテストよりも、自分が勝てなかったコンテストからはるかに多くのことを学ぶのです。」私もまったく同感です。 そしてランスはまたこうも言います。「勝利の反対語は「敗北」ではなく、「学び」なのです。」と。
 
マーティンルーサーキングジュニアは、有名な「I Have a Dream」の中でこのように言っています。「自分の子供たちが、肌の色で判断されるのではなく、それぞれの個性で判断されるようになってほしい。」私はこの部分がとても好きです。

スピーチコンテスタントとして、あなたの本当の個性はあなたが勝った時よりも負けた時に明らかになります。ジム・キーは2001年2002年に世界大会決勝で2位に入賞しました。彼はその時点ですでにあらゆる意味で品格があるプロフェッショナルな本当のチャンピオンでした。2003年についに世界チャンピオンになりました。あなたはどのように負けますか?
 
1998年私のマインドは明らかにチャンピオンのものとは全く正反対のものでした。私には学ぶものが多く、もっと成長するためにやることがたくさんありました。

ランスが出場したあるコンテストで、計時のやり方をよく知らない計時係が、論評コンテストの時間ルールのままストップウォッチを設定して7分ではなく3分で赤いライトを点灯させてしまいました。ランスをあわてました。しかし彼は、「チャンピオンはこの程度のことでは動じないはずだ」と考え、ただちに頭を切り替えました。
 
チャンピオンはどんなことにも心の準備ができています。そして敗者のマインドは持っていません。「もし●●だったら、私はこのコンテストに勝てたはずだ。」痛いですね。スピーチコンテストは主観的なものなのです。人生がそうであるように。

あなたはスピーチコンテストにおいてどのように振る舞い、そしてそれにどう対処するかということを通して人生とマインドセットについて学ぶことができます。

感情が高ぶっているときに誰かにメールをするのはやめましょう。自分の感情に影響されているときは、一、二週間後に思い出して「あんなこと言わなければよかった」と後悔するようなことを言うことがあります。スピーチコンテストに出場する人たちはボランティアなのです。彼らは、たとえミスをしたとしても称賛を受けるに値する人たちなのです。コンテストの結果は最終で、あなたが正しくてもひっくり返ることはありません。あなたがその瞬間にどのように行動したかを見ていた人たちの観察もまた変えることはできません。
 
1998年当時、私はコンテストで抗議できるということを知りませんでした。正直言って、たとえばできたとしても順位の犠牲者としてその行動を起こしたのでしょう。ルールを知ること、ルールを尊重する事、コンテストにかかわる人すべてにまた自分それぞれの解釈があることを知ることが必要なのです。
 
私はスピーチコンテストに出る人に提案したいことがあります。コンテスト終了後自分のスピーチの録音・録画を見るならば、1~2週間待って落ち着いてからにすること。自分がどんなふうに見えるかショックを受けるかもしれません。あなたはジャッジがあなたをその日どのように見たかを知ることができるかもしれません。
 
ランスの言葉です。「自分が犯したミスを認めるつもりがないのであれば、自分のミスから学ぶことは大変きついです。」
 
2005年、ランスは、自分が勝つことではなく、自分がインターナショナルレベルでスピーチをするには十分であるかを知るためにコンテストに出場しました。私が2001年にスピーチコンテストに出場した時、自分のキャリアのための足掛かりとするのではなく、自分がプロとして行う基調講演で使うベストなストーリーに磨きをかけるために出場しました。私の実力とストーリーは予選のレベルが高くなるたびに上がっていきました。コンテストから来るプレッシャーは私のスキルを永遠に高めてくれました。だれもそれを奪い取ることはできません。

もしあなたがプラスチック製のトロフィーではなく、自分を高めるためにコンテストに出るのであれば、その学びはあなたの生涯にわたってあなたを支えてくれるでしょう。ランスと私は、勝つために十分負ける必要がありました。私たちがなぜコンテストに出るかについての理由がどのように変わったかに気づいてほしいと思います。そうすることで結果がよりよいものになります。

チャンピオンのように勝ちたければ、チャンピオンのように負けることをまず学んでみてはいかがでしょう。

Original Article : Stage Time: Lose Like a Champion?
Darren LaCroix, CSP, 2001 World Champion of Public Speaking, www.StageTimeUniversity.com
2015年12月22日 ダレン・ラクロイ氏からディストリクト76が翻訳の許可をいただきました。



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